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厚生連滑川病院

〒936-8585 富山県滑川市常盤町119番
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滑川健康管理センター

新着情報

呼吸機能検査中止のご案内

当健康管理センターでは、新型コロナウイルス感染防止対策を講じ呼吸機能検査を実施しておりましたが、全国的に新規感染者が増加しているため、令和4年1月26日よりしばらくの間、呼吸機能検査を中止することを決定致しました。

再開時期につきましては、新規感染者数や政府の対応等を勘案し、決まり次第ご連絡させていただきます。

 

尚、ご不明な点がございましたら、滑川健康管理センターまでご連絡下さい。

 

滑川健康管理センター

お問い合わせ先:076-475-2254

日帰り人間ドック新規受診者ご紹介キャンペーンのお知らせ(実施期間R4年2月~4月)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回、ご好評いただきました日帰り人間ドック新規受診者ご紹介キャンペーンを今年も実施します。

令和4年2月~4月のキャンペーン期間内に初めて日帰り人間ドックを受けられる方、また、紹介者の方に県下JA特産品セット5,000円相当を先着50名様にプレゼント致します。

 

申し込み方法

申し込み用紙

 

令和4年新春のご挨拶

昨年は、新型コロナウイルス感染症に終始した年でしたが、一方で健診を定期的に受けることの重要性を再確認した年でもありました。

今年もウイズコロナの年になりそうですが、当センターは時代の変化に適応しながらも、健診本来の目的である病気の早期発見にとどまることなく、受診者様の健康寿命を延伸するための健診を目指し、今年も頑張っていきたいと思います。

今年に入ってオミクロン株の感染が日本国内でも拡大しはじめており、これからも新型コロナウイルス感染症に注意が必要ですが、皆様には健康に留意され、健やかな年になりますよう祈願しております。

 

滑川健康管理センター 所長

山本正和

FIB-4 indexの健診結果項目追加について

FIB-4 indexの健診結果項目追加について

(健康診断で脂肪肝と言われたら)

 

2020年に日本消化器病学会と日本肝臓学会が合同で飲酒に関係のない脂肪肝に関するガイドライン(NAFLD/NASH診療ガイドライン2020)を発表しました。今回、これを参考に脂肪肝について解説し、来年から健康管理センターで導入するFIB-4 indexについて説明します。

 

<脂肪肝は怖い?>

以前、肝機能異常の人に飲酒歴などがない場合、「脂肪肝だからあまり心配はいりません」と話していた時代がありました。脂肪肝は、血液検査に加え、腹部超音波やCTスキャン検査などで診断しますが、アルコールと関係ない脂肪肝は、進行しないものと考えられていました。しかし、近年、飲酒と関係がない脂肪肝の中に病気が悪化し、肝硬変そして肝がんを発症するものがあることが分かりました。

<肝硬変・肝がんに進展する脂肪肝とは?>

脂肪肝は、肝臓に中性脂肪がたまった状態のことを言います。脂肪肝の中では飲酒によるアルコール性脂肪肝がよく知られていますが、アルコールとは関係のない非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD・ナッフルド)の存在が注目されています。NAFLDは、非アルコール性脂肪肝(NAFL・ナッフル)と非アルコール性脂肪肝炎 (NASH・ナッシュ)の2種類に分類されますが、NAFLは、ほとんど悪化せず良好な経過をたどります(以前の単純性脂肪肝)。一方、NASHは、進行性で肝硬変・肝がんになる可能性があることが明らかになりました。このように今まではアルコールに関係ない脂肪肝は、予後(病気の医学的な経過の見通し)が良好と考えられていましたが、肝硬変・肝がんになるものもあることが分かり、問題になっています。

<NAFLD/ NASHにかかっている人の割合、肝がんの発症は?>

わが国では、2009~2010年の調査でNAFLDの有病率(かかっている人の割合)は、29.7%(実に国民の約3人に一人が罹患)と推定され、大変多くの方がかかっており、増加傾向にある病気であることが判明しました(NASHについての調査はありませんが、NAFLDに平行して、増加しているものと予想されています)。NAFLDから肝がんになる率(肝発がん率)は、低率で1年間で1,000人あたり0.44人(0.44/1,000人・年)とされています。一方、NASHの肝発がん率は、1年間で1,000人あたり5.29人(5.29/1,000人・年)と考えられ、今までの脂肪肝のイメージとはかけ離れて高い値です。

<肝臓の線維化が重要!  線維化の指標としてのFIB-4 index>

NAFLD/NASH発病の最も重要な原因は肥満ですが、NAFLD/NASHの予後は、肝臓の線維化(硬くなること)に最も影響を受けます。そのため線維化の程度を正確に診断することが大切です。

肝臓の線維化を評価する方法として注目されているのが、FIB-4 indexなどのスコアリングシステム(いろいろな検査値などによる点数化)です。FIB-4 indexは、通常の健診項目を用いて算出するため特別の検査を追加する必要がありません。また肝臓の線維化が進んだ人を診断する能力(診断能)が高いと考えられています。

<FIB-4 indexが健診結果項目に追加されます>

NAFLD(ナッフルド)、NAFL(ナッフル)、NASH(ナッシュ)と似たアルファベットが出て、分かりにくいでしょうか?

いずれにしてもアルコールに関係ない脂肪肝の中には、悪化し、肝硬変・肝がんに進むものがあることを理解してください。

 

来年から滑川健康管理センターでは、FIB-4 indexを健診結果項目に追加し、腹部超音波検査で脂肪肝と判定された方に肝線維化のリスク評価をする予定です。この指標により少しでも肝硬変・肝がんの発症予防に寄与できれば幸いであると思っています。

呼吸機能検査再開のご案内

当健康管理センターでは、富山県にまん延防止等重点措置が適用される事を受け、一時再開した呼吸機能検査を令和3年8月18日より中止しておりましたが、令和3年9月22日に同月27日より警戒レベルがステージ3からステージ2に引き下げられる事が決定したことを受け、令和3年10月1日より呼吸機能検査を再開させていただきます。

今後も、県内の新型コロナウイルスの感染状況やまん延防止等重点措置の再適用等により、急遽中止させていただくことがございます。何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い致します。

 

尚、ご不明な点がございましたら、滑川健康管理センターまでご連絡下さい。

 

 

滑川健康管理センター

お問い合わせ先:076-475-2254

呼吸機能検査中止のご案内

当健康管理センターでは、新型コロナウイルス感染防止対策を講じ呼吸機能検査を令和3年8月11日より再開しておりました。しかし、政府がまん延防止等重点措置を富山県にも追加適用する方針を固めた事を受け、令和3年8月18日よりしばらくの間、呼吸機能検査を中止することを決定致しました。再開時期につきましては、まん延防止等重点措置の解除時期等を勘案し、決まり次第お知らせ致します。

 

尚、ご不明な点がございましたら、滑川健康管理センターまでご連絡下さい。

 

滑川健康管理センター

お問い合わせ先:076-475-2254

呼吸機能検査を8月11日より再開します

当健康管理センターでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため令和2年4月より呼吸機能検査を一時休止しておりましたが、この度下記のような新型コロナウイルス感染防止対策を講じ、呼吸機能検査を令和3年8月11日より再開することとなりました。

 

【呼吸機能検査:新型コロナウイルス感染防止対策】

 

①スパイロフィルタ999Mの使用

呼吸機能測定装置と被検者の間に接続し、被検者から排出される唾液や喀痰などの汚染微小滴を除去し装置の汚染を減らします。装置が汚染された場合でも被検者の呼気時にスパイロフィルタにて汚染を除去しますので、被検者への感染の危機を低減する効果があります。

※スパイロフィルタ999Mは被検者ごとに交換します。

 

②クリーンパーティション型空気清浄機の使用

HEPAフィルターを内蔵したクリーンパーティションタイプの空気清浄器を使用し空気を浄化したエリアで検査します。被検者の前面に“洗浄供給タイプ”、後面に“汚染除去タイプ”を設置し合わせて使用することで効果的に無塵・無菌空間をつくります。

 

③機器の洗浄と消毒

呼吸管やフローセンサーは使用後に必ず洗浄と消毒を実施します。

 

 

尚、ご不明な点がございましたら、滑川健康管理センターまでお問い合わせください。

 

 

お問い合わせ先:滑川健康管理センター

(076-475-2254)

ピロリ菌のおはなし 第2回「除菌後胃がん」

ピロリ菌に感染すると胃酸を分泌する細胞などが破壊され胃の粘膜が薄くなる「萎縮」が起ります。萎縮は胃の出口側である幽門前庭部より始まり、ピロリ菌感染を放置すれば胃全体に広がっていきます(図1)。萎縮が胃の入り口である噴門に及ばない状態を「closed typeの萎縮」、噴門を超えた状態を「open typeの萎縮」と呼び、萎縮が高度になるほど胃がんのリスクが高まります。また、萎縮が高度になると、胃の粘膜に腸の粘膜を作る細胞があらわれる「腸上皮化生」が生じます(図2)。これは遺伝子レベルの異常により、胃の細胞が消化管のいろいろな細胞を作る能力をもつ幹細胞に一度リセットされ、その後に腸の細胞になれる異常な能力を持つとともに、容易にがん化しやすい性質を獲得します。

 

図1 萎縮の範囲と胃がんの相対危険度

 

図2 腸上皮化生とがん化リスク

 

当センターにおける令和2年度の内視鏡胃がん検診の胃がん発見数は、コロナ禍で内視鏡件数が例年より約700件減少したにもかかわらず、27例とほぼ例年通りの発見数でした。

発見された胃がんの平均年齢は76.3歳ですべて60歳以上でした。特に70代が多く、男性が女性の2倍以上でした(図3)。発見された胃がんのうち、除菌したにもかかわらず胃がんが見つかった「除菌後胃がん」が17例あり、「ピロリ菌未感染の胃がん」も3例ありました(図4)。

 

図3 当センターで内視鏡検査で発見された胃がん

 

 

図4 令和2年度の内視鏡胃がん検診で発見された胃がんの特徴

 

除菌後胃がんの除菌成功後から胃がん発見までの期間と萎縮の程度との関係をみると、76%が10年以内に発見されており、特に5年以内が40%と多く、全例open typeの萎縮でした。また除菌後10年を超える症例も4例あり、3例は80代以上でした(図5)。

 

図5 除菌成功後から発見までの期間と萎縮の程度

 

 

除菌をすれば胃がんのリスクは低下しますが決してゼロになるわけではありません。特に除菌時すでに高度の萎縮と診断された場合は、少なくとも5年間は内視鏡胃がん検診を続けることが望ましく、また高齢であること自体発がんのリスクが高いためピロリ菌除菌後も定期的な胃がん検診を続けることが望ましいと考えられます(図6)。

 

図6 除菌後も定期的に内視鏡検査を受けましょう

健診のお申し込み、詳細については下記までお問い合わせ下さい。
厚生連滑川健康管理センター(お問い合わせ時間 13:00〜17:00)
TEL.076-475-2254   FAX.076-475-2395