概要
平成4年8月1日、JR滑川駅の南西の富山湾に臨み、ホタルイカ漁で有名な地に透析医療機関として開設し、現在に至っています。
当院においては、地域に密着した信頼される医療を目指し、腎臓内科診療部長の橋本先生をはじめスタッフ9名構成で、透析器機18台と小規模ですが血液透析療法・血液濾過透析療法等を行っており効果を上げています。

看護の目標
人工透析を実施中の方は、安定した生活を送るために治療と自己管理を長期に継続していく必要があります。
基本的な生活指導のもとに、適切な食事や運動、仕事や旅行、飲み薬の管理など患者さんが不安なく生活できるきめ細かなケアを提供しています。
慢性腎不全にて外来通院中の患者さん、ご家族様に対して、生活指導を中心としたご相談を行っております。将来的に透析医療が必要と診断された方にも十分な情報提供の上で治療法の選択・導入の時期など、患者さんの自己決定を側面よりサポートしていきたいと思っています。
外来通院中の時期から、導入時、維持透析の時期、そしてターミナル期までトータルしたケアを提供していくことを看護の目標にしております。
当院での透析
1. 血液透析療法 を必要とする疾患
■急性腎不全
外傷後、火傷後、出血後、手術後、薬剤性、心不全、敗血症、ショック、腎炎、膠原病、泌尿器科・婦人科疾患などによる尿路閉塞などにより急性に発症する。腎不全で、血液透析などの適切な治療により回復することが多い。
■慢性腎不全
糖尿病、慢性腎炎、腎硬化症、のう胞腎、膠原病、先天性腎疾患、痛風などにより慢性に腎機能が低下して回復困難になり尿毒症症状が出現した場合、血液透析、CAPD(連続携行式腹膜透析)療法などが必要になります。
2. CAPD療法を必要とする疾患
慢性腎不全の治療に準じます
3. エンドトキシン吸着療法を必要とする疾患
敗血症性ショックなど
4. 腹水濃縮静注法を必要とする疾患
肝硬変、癌性腹膜炎など
臨時透析について
当院近くにご旅行でいらした患者さんなど、臨時の透析患者さんの受け入れを行っております。
但し、この場合は現在通院されている透析施設との連絡が必要になりますので、必ず事前にお電話で当センターまでお申し込みください。
厚生連滑川病院(血液浄化療法センター/内線2850)
TEL(076)475-1000
※なお現在メールでのお申し込みは行っておりませんので、必ずお電話ください。
医師紹介
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橋本 直輝(はしもと なおてる)
血液浄化療法センター長 |
地域医療連携室開設のお知らせ
地域の皆様が不安なく療養生活を送るために、さまざまな悩みや問題の相談をうけ解決のお手伝いができるようにと、平成18年4月「地域医療連携室」を開設いたしました。
医師・看護師・ソーシャルワーカーが相談に誠意を持って対応いたします。
看護
- 介護相談
- 在宅支援、転院・施設入所の相談
- 介護保険の申請や活用の説明
- 患者さんの診療や転院に関すること
- その他の悩み
医療福祉相談
- 医療費や、生活費等の経済問題に関すること
- 福祉サービスや社会資源の活用全般に関すること
- 障害年金の申請や障害者手帳取得手続きに関すること
- 精神に障がいがある方の社会復帰等に関する相談
- 転院や福祉施設利用等に関する情報提供
- その他の相談
- 患者さん、ご家族、地域の方などどなたでもご利用いただけます。
- ご利用の際は、事前にご連絡ください。
※利用方法や場所が分からない場合は看護師・職員等に気軽に声を掛けてください。
- 日時
- 月曜から金曜日(休診日を除く)
- 場所
- 中央棟2F 地域医療連携室
- 担当
- 看護師・ソーシャルワーカー
- 対象
- ご本人・ご家族・地域の方など
厚生連滑川病院
TEL 076-475-1000
FAX 076-476-5116
E-mail renkei
kouseiren-namerikawa.jp
概要
副作用の少ない抗がん剤の開発や副作用をコントロールできる薬剤の開発により、日常生活を送りながら、外来で抗がん剤治療(化学療法)ができるようになってきました。そこで、安全・確実に化学療法を受けていただくために、2011年10月に外来化学療法室を開設しました。現在、消化器疾患、乳腺疾患、泌尿器科疾患の治療(抗がん剤治療、ホルモン療法)を行っています。また、関節リウマチにおける生物学的製剤の点滴投与も行っています。
看護の内容
○化学療法を受けられる前には、看護師が医師から説明された治療内容に沿って確認し、必要があれば補足説明します。
○治療当日は外来診察の前に問診や治療日誌にて自宅でのご様子をお伺いし、外来診察の参考にします。
○点滴中は安全に治療が行われるよう十分な確認と観察を行います。
○ご自宅で困られないよう、副作用対策についてできる限りサポートします。


薬剤部では、患者さんの信頼に応えるべく、24時間体制で、お薬の適正使用に努力しています。
院内では、チーム医療に積極的に参加し、NST(栄養サポートチーム)、がん化学療法、緩和医療、感染制御、糖尿病教室などのチームのなかで、薬物療法の面から支援しています。
また薬剤師各々が、知識を深め成長できるよう日々研鑽し資格の取得に励んでいます。
薬剤師免許取得に必須となっている、薬学生実務実習の受入施設として、薬剤師の養成に関わっています。
薬剤部の仕事をご紹介します

画像診断部は放射線科医師1名(非常勤医師4名)、看護師1名、診療放射線技師13名により一般撮影、X線TV、CT、アンギオ、超音波、MRI、RI、健康管理センターの業務に携わっています。
滑川市唯一の公的医療機関として地域医療のニーズに応えるべく、医療環境の充実、設備の向上を目指しています。
■ 一般X線検査
一般的には、レントゲン撮影と言われています。
■ CT
精細な人体の輪切り画像を撮影します。
■ 核医学検査(RI)
放射性同元素を投与して、その動態を検査します。
■ X線透視検査
テレビモニターにリアルタイムX線像を表示でき、目的部位を撮影します。(FPD搭載型)
■ MRI
強力な超伝導電磁石と電磁波を利用し人体を様々な角度で撮影します。
■ 乳房X線検査
精細な乳腺画像が撮影でき、精密検査ではリアルタイムデジタル画像が威力を発揮しています。
■ 骨密度測定装置
エネルギーの異なる2種類のX線を使い骨の密度を測ります。
■ 血管造影検査
カテーテルを目的の血管に入れ、造影剤を使用し血管を見ることが出来ます。診断目的の検査だけでなく、治療を目的とする事が多くなってきています。
■ 私たちの取り組み
技術力向上の為、関連団体の学会や研修会に積極的に参加し、認定取得に取り組んでいます。
患者さんに
あなたが「胸部」の写真を一枚撮影しますと、そのX線被曝量は約0.05ミリシーベルトくらいと言われています。(当院の測定でも約0.05ミリシーベルトです)
私たち日本人は自然界より1年間に約2.4ミリシーベルト被曝しています。
つまり1年間に「胸部」のX線写真40枚から50枚撮影する線量を被曝することになります。
安心して検査を受けて下さい。
我々スタッフは無用な放射線被曝からあなたを守りたいと考え、医療被曝の低減に努めます。もし、このような放射線被曝のことで疑問に思っていることや、お聞きになりたいことがあれば遠慮なくスタッフにお申し出下さい。

■放医研資料より
臨床検査部では、各種検査装置を使用して、患者さんから採取した血液、組織、尿、便などの成分を検査したり、直接体から生理的な情報を記録したりします。検査から得られたデータは、病気の診断、治療、早期発見には欠かすことができません。
当院の臨床検査部では、質の高いデータを正確にそして迅速に医師に提供し、患者さんの病気の診断や治療に貢献しています。夜間、休日の緊急検査にも対応しており、24時間体制で外来、入院患者さんの検査を行っています。また、滑川健康管理センターでの健康診断のための各種検査や、採血室での採血も担当しています。
国家資格を持った13名の臨床検査技師が、下記の8部門で日々研鑽し検査を行っています。さらに専門的な技術や知識を習得した認定技師も業務しています。