当院は日本消化器病学会認定施設、日本消化器内視鏡学会指導施設の認定を受けており、消化器内科では肝臓、胆道、膵臓、消化管など、消化器疾患全般にわたり専門的な診療を行っています。
肝臓疾患については、ここ数年でウイルス性肝炎に対する治療は劇的に進歩しています。C型肝炎に対してはこれまでのインターフェロン治療から経口抗ウイルス薬の時代となり、より安全で高率にC型肝炎ウイルスの排除が可能となりました。当院ではこれまで100名以上のC型肝炎の患者さんに経口抗ウイルス薬治療を行っており、そのほとんどの患者さんでC型肝炎ウイルスの排除に成功し、肝硬変、肝がんへの進展の予防に努めています。また肝臓がんに対しては,患者さんの状態に応じた最適な治療を選択し、ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓術、化学療法(分子標的薬)などを行っています。
消化管、膵胆道疾患については上部消化管内視鏡検査、大腸内視鏡検査、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)などの検査をはじめ、消化管出血に対する内視鏡的止血術、胃や大腸のポリープやがんに対する内視鏡的切除術、食道静脈瘤に対する内視鏡的結紮術や硬化療法、閉塞性黄疸に対する内視鏡的ドレナージ、総胆管結石に対する内視鏡的砕石術などの内視鏡を用いた様々な治療手技を行っています。
当科では外科や放射線科と連携し個々の患者さんに応じた適切な治療を選択し集学的に診療を行っています。